子宮頸がん検診

子宮頸がんは、
子宮の出口付近にできるがんで、
初期にはほとんど症状がありません。
月経以外での出血や臭いの強い
おりものなどの典型的な症状は、
症状が進行してから現れます。
検診による早期発見は重要です。
検査の時間は短くてすみますが、
不安や気になることがあれば、
その都度きめこまかく、
ていねいに検診を行っていきます。

女性には結婚・妊娠・出産など様々なライフイベントが待っています。子宮頸がんは初期症状がほとんどないため、妊娠時の子宮がん検診の際に発症が発覚することも少なくありません。
ようやくの想いで妊娠できたとしても、がんが進行している場合は治療に専念が必要となったり、早産、流産の恐れも少なからずあります。出産を諦めざるを得ない状況も考えられます。
子宮頸がんは30・40代と若い年代で発症する特徴を持ちますが、近年は若年層にも発症リスクが広がっています。しかし、子宮頸がんは早期発見により完治を目指せる疾患の一つです。
痛みがほとんどない子宮頸がん検診ではありますが、多少の痛みを我慢してでも受診するという気持ちを持つことが、これから待ち受ける女性のライフイベントを豊かにすることへとつながるでしょう。

(理事•産婦人科医 渡辺慶子)

知っていますか?
子宮頸がんは20~30歳代での発症が増えています。