小児科

Pediatrics

子どものアレルギーのお話

厚生労働省の調査によると、国民の2人に1人が何らかの
アレルギー疾患であり、この10年で急増している状況です。
またアレルギー疾患を有する子供が年々増加傾向にあり、
ほとんどが小児期に発症します。
気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、
アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギー等、
当院では小児科専門医が細かい点までアドバイスを行います。

肌のかさつきやぶつぶつ

赤ちゃんの肌は薄くて、まだ天然の保湿因子がしっかり作られていないため、冬場の乾燥や夏の日焼けですぐにカサカサになってしまいます。
最近、赤ちゃんに保湿剤を使う事で、湿疹の予防になるという研究結果が出ています。乾燥だけのうちにしっかりケアをしておきましょう。赤ちゃんに使用する場合は、香料や着色剤が入っていない保湿剤を選びます。特にワセリンは人間の皮脂に近い構造をしており、刺激も少ないので使いやすい製剤です。入浴後など、肌がしっとりしている時に使うとより効果的です。
乾燥肌を放っておくと、痒みや赤みが出てきます。それを掻いたり、何かにこすりつけたりすると、じゅくつきが出てきます。こうなると、受診をお勧めします。

乳児の場合2か月、幼児以上では6ヵ月以上続く慢性の頑固な湿疹ではアトピー性皮膚炎を疑います。早めにご相談ください。また、乾燥肌対策にはスキンケアが大事ですが、洗い方・保湿剤の使い方・衣服の選び方で困っていませんか?当院では小児科専門医が細かい点までアドバイスを行います。 お気軽にご相談ください。

食物アレルギー

生まれたての赤ちゃんはお母さんのホルモンの影響で脂っこい肌をしていますが、その後はだんだんと乾燥に傾きます。これは、赤ちゃんの肌はまだ天然の保湿因子が少ないためです。特に顔は皮膚が薄く、年中空気にさらされているため、乾燥の影響を受けやすいのです。
通常の乳児湿疹は顔が中心で1~2か月で改善していきますが、中にはどんどん悪化して体にも湿疹が広がっていく赤ちゃんがいます。この場合は、アトピー性皮膚炎などアレルギーによるものが疑われます。小児のアトピー性皮膚炎は成人に比べて食物アレルギーの合併率が高いため、病院でアレルギーの血液検査を行われる事があります。検査で食べ物に対するアレルギーの抗体が陽性になると、しばらくその食べ物を控えるように、と指導されます。子どもの食物アレルギーは将来治る割合が多い病気です。安全に食べられるように、正しい方法で見守ってあげましょう。他院で検査をされた方は、結果をお持ちください。

頻繁に繰り返す風邪

頻繁に風邪をひいたり、風邪のたびに「気管支炎」と言われたり、咳が長引いたり、咳き込みすぎてえづいたりするようならぜんそく(気管支喘息)の可能性があります。気管支は肺に空気を送る管です。気管支喘息の方は、気管支の中の粘膜に炎症が起こりやすく、長引きやすいという特徴があります。特に子どもは、風邪がきっかけで気管支粘膜の炎症が起こり、治りきらないうちにまた風邪をひくので長引いてしまうのです。
粘膜が炎症を起こすと腫れて空気の通り道が狭くなります。粘膜が荒れると、タンがたくさん溜まり、通り道が狭くなります。タンを追い出そうと気管支は収縮するためさらに通り道が狭くなります。酸素が体の中に入らず、二酸化炭素が溜まるためとても息苦しくなります。酸素が十分入らない場合は入院が必要な事もあります。粘膜が荒れると気管支が敏感になり、ちょっとした刺激(冷たい空気や乾燥した空気をすう、煙やほこりを吸うなど)で咳が出やすくなります。
きちんと診断をうけ、しっかり予防して健康で楽しい毎日を送る事が大切です。

鼻水・くしゃみ・目のかゆみ

アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎には「通年性(年中)」のものと、「季節性」のものがあります。
「季節性」の代表が花粉症で、「通年性」はハウスダストや塵ダニ(埃を食べるダニで眼には見えません)によるものが多くなります。
アレルギー性鼻炎・結膜炎の方は、粘膜が荒れて炎症を起こしているため、花粉やハウスダストなど以外に色々なものに対して敏感に反応します。例えば、気候の変化、煙が出るもの(たばこ、線香、お香、たき火、石油ストーブ)、強い香り(花・香水・香辛料)、動物の毛やふけ、カビの胞子、大気汚染物質でも症状が引き起こされる時があります。年々アレルギー性鼻炎・結膜炎の発症年齢は若くなっており、早いと3~4歳でも発症します。
幼児では粘膜が薄くて敏感なことにより、「通年性」がほとんどです。小学生くらいになると、花粉に反応する「季節性」が増えてきます。